「ファンと共創するアクティベーション ── Jリーグ×ニコンが創るARでの新体験」

株式会社dscでは、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(以下、Jリーグ)と株式会社ニコン(以下、ニコン)が共同で実施した「JリーグマスコットARチャレンジ powered by Nikon」の企画・ディレクション・進行管理などを担当いたしました。本プロジェクトでは、ニコンが持つ先進的な映像技術を活用し開発されたARコンテンツをSNS上で盛り上げることで、多くのファン・サポーターの参加を促し、ニコンの技術力を広くアピールできる取り組みを目指しました。
●ご依頼内容
Jリーグとニコンは、ニコンの持つ先進的な映像技術とJリーグのプロパティを掛け合わせた企画を模索していました。特に今回は「ボリュメトリックビデオ(実在の“人物等の3D情報”と“動きの3D情報”を同時に取得し、デジタルデータに変換して再現する技術)の活用事例を世の中へ周知したい」というニコン側の要望を、Jクラブのマスコットを使って実現できないかと検討。そこで、過去にもJリーグのアクティベーション企画を手掛けた実績を持つdscに対し、企画から運用に至るまでトータルサポートをご依頼いただいたことが、本プロジェクトの始まりです。
●dscの担当範囲
dscは初期提案の段階から携わり、企画立案・キャンペーン設計・撮影ディレクション・事務局機能など、包括的にプロジェクトの推進を担いました。さらに、公式リリース文案の作成、YouTubeコンテンツの制作、テレビ局への映像素材の提供などPR面でも幅広く対応。プロジェクトが円滑に進むよう中心的な役割を果たしました。
●企画のポイント
今回の企画では、どれだけ多くの人に「参加したい」と思ってもらい、UGCを生み出せるかが鍵だと考え、設計を行いました。具体的には次のポイントを重視しています。
1. “競争型”キャンペーンで参加ハードルを下げる
キャンペーン成功の鍵は、「いかに多くのサポーターが投稿したくなる仕組みを作るか」にかかっています。そこで今回は「サポーターによる投稿数に応じて、応援しているクラブへポイントが加算される」というルールを設定。「自分の応援するクラブ・マスコットを一番にしたい」という意欲を引き出し、多くのサポーターが気軽に参加できるきっかけを作りました。
2. ファン心理をくすぐって投稿促進
「サポーターが投稿した作品の中からクラブが1つ選び、代表作品として投票数を競う」という座組みを採用。これにより「自分の投稿が公式に選ばれるかもしれない」という期待感でファン心理を刺激し、多くの投稿を生む原動力となりました。
3. 選手を巻き込み拡散を狙う
選手やスタッフにもARコンテンツを体験してもらい、その様子をSNSに投稿してもらうことで、参加クラブやマスコットのファン以外にも企画が波及していくことを狙いました。このことによって、企画に「参加する楽しみ」だけでなく、「見ていているだけでも楽しいもの」に仕上げることができ、Jリーグ全体へ話題が広げる上でも有効な仕掛けとなりました。
●プロジェクトの結果
X(旧Twitter)では、当初の目標を大幅に上回る数値を記録。多くのサポーターが企画を楽しんだだけでなく、テレビ番組でも複数回取り上げられ、広く認知を高めることに成功しました。ニコンからは「ボリュメトリックビデオの訴求につながる好事例になった」と評価をいただき、Jリーグからも「ファン・サポーターを巻き込んだ新たな企画として次回も期待したい」との声をいただいています。
●キャンペーンサイト
https://www.jleague.jp/special/mascot-ar-challenge/
●【マスコット集合!】JリーグマスコットARチャレンジ powered by Nikon 撮影の舞台裏
https://youtu.be/99Yk1KE_7j8?si=6CeKvl0hxZuEOH_o
●STAFF
Producer|YUSUKE SAKAI
Director |YUSUKE SAKAI
Designer|HIROKAZU MORISHITA
Videographer|HIROTO KUROKAWA , TSUCHIKA YAMAGUCHI
Editor|HIROKAZU MORISHITA
●RECRUIT
株式会社dscでは、「スポーツの新しいファンを増やす」ことを目指し、スポーツコンテンツ・スポーツクリエイティブを通じてスポーツ界に貢献していただける仲間を募集しています。
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